長寿の秘訣 自己啓発>> インタ-ネット >> 国内株式市場見通し
新着記事一覧
国内株式市場見通し
01-10 上値を追う展開か
景気循環株の牽引役に引き続き期待
■日経平均は28000円の大台乗せに成功
昨年末(12月28日~30日)の日経平均株価は
「掉尾の一振」を実現する相場展開となった。
28日の日経平均は、米国で成立が遅れて政府機関
の一部閉鎖などが懸念されていた追加経済対策に
ついて、トランプ米大統領が法案に署名したこと
が伝わったことが好感されて200円近い上昇となった。
翌29日には、米追加経済対策の成立を好感する買いが
引き続き入り、遂に節目の27000円を突破し、終値でも
700円高と大躍進した。節目を突破したことで短期筋に
よる先物買いが入ったほか、日経平均オプションの
コール(買う権利)の売り手によるリスク回避の買い
などが加わったことが上昇の弾みを付けたとの指摘が
聞かれた。大納会30日の日経平均は前日までの大幅高
からの利益確定売りが優勢となったが、相場の先高観
も強く翌年以降の上昇を見込んだ押し目買いも入り
結局、終値は27444.17円と節目の27000円台を優に
キープして2020年の取引を終えた。
新年に入ってからの1月4日大発会から6日の東京市場では
まず、年末年始の間に新型コロナウイルスの1日あたりの
新規感染者数が大幅に過去最多を更新するなど、緊急事態
宣言の再発令を警戒した売りが先行した。
そのほか、米ジョージア州の上院決選投票の結果を見極め
たいとする警戒感などが上値抑制要因に。
ただ、ワクチン普及や大規模なマクロ経済政策に下支えられた
先高観は依然として強く、終始、節目の27000円台はキープ
する展開となった。エムスリー<2413>が1万台に乗せたほか
半導体受託生産最大手の台湾TSMCが「日本に新工場建設」
と報じられたことで東京エレクトロン<8035>などの半導体
を中心とした値がさハイテク株が指数の押し上げ役となった。
米ジョージア州上院選の投開票結果が進み、米民主党が大統領
および上下議会の過半数を占める「ブルーウェーブ」の実現が
ほぼ確実になったことが伝わった7日は、政治不透明感の後退
やバイデン新大統領が掲げる大型財政政策を期待する動きから
一気にリスク機運が高まり、日経平均は400円高と大発会以降
の下げ幅をほとんど一気に取り戻した。
翌8日にはこの流れが続き、急ピッチでの上昇相場に乗り遅れ
まいとする出遅れ投資家による追随買いが上昇に拍車をかけ
日経平均は遂に28000円の大台乗せに成功して週を終えた。
週末大引けの日経平均は648.90円高の28139.03円だった。
■「乗り遅れまい」、「全員参加型」の買い相場が継続か
来週の日経平均は、リスクを取りやすい相場環境が続くなか
上値を試す展開が予想される。
今週は、大型イベントを通過したことで米政治情勢に関する
不透明感が後退したほか、経済指標の改善なども市場心理を
改善させた。
全米供給管理協会(ISM=Institute for Supply Management)
が発表した12月の景況指数は製造業および非製造業ともに市場
予想を大きく上回る高い数値を記録した。
特に製造業の方は、2018年8月来となる高水準となった。
この背景とされる自動車産業の生産状況の逼迫は今後も続くこと
が予想され、ISM製造業景況指数についてはこの先も高い水準が
続くことが見込まれている。
イベント通過に伴う目先の不透明感の後退、好調な経済指標
これらの好条件を背景としたマーケット環境が続くと見込まれる
中でも、株価指数に対する高値警戒感を指摘する声は引き続き
市場において一定数存在している。しかし、こうした高値警戒感
は昨年から長いこと常に意識されてはいるが、日経平均株価は
もみ合いながらも、階段上のきれいなレンジ上げのチャートを
形成してきている。バブル崩壊後の高値が断続的に更新され
続けてきている中、仕掛け的な売りも出にくいだろう。
むしろ、強気派と弱気派が拮抗して存在している分、足元の株高
はかえってしっかりとしたものになる可能性が考えられる。
市場でも、「イベント前に様子見姿勢を決め込んでいた待機資金
が株式に流入してきている」といった声のほか、「イベント時の
下げを見込んでいた売り方が損失覚悟の買い戻しを迫られている」
などとの先高観を意識させる声が多く聞かれる。
世界各国での大規模財政政策とそれを支える強烈な金融緩和政策
これによって生まれる歴史的な「カネ余り」が上述した
「全員参加型」とも呼ばれる買い相場を実現しているようで
1月20日のバイデン氏の大統領就任式あたりまではこうした楽観
ムードが続く可能性がある。
■グロースよりバリュー寄りの景気循環株が優位か
米国でのブルーウェーブシナリオの実現期待から、今週の間に
米長期金利は昨年2月以来となるおよそ1年ぶりに1%を超えてきた。
そうした中でも、金利上昇は長続きしないと予想する向きも多く
今週は半導体を中心としたハイテク株やエムスリーといった
グロース株も大幅高を演じた。ただ、米長期金利の1%超えは
一つの節目と意識されやすく、仮にこの先も1%台半ばにかけて
上昇し続ける動きがみられれば、シクリカル的な側面を持つ銘柄
はまだしも、そうではないグロース株はやや上値の重い展開が
想定される。世界経済の回復という今年のメインシナリオが強く
意識され、全面高ともなっている足元の相場状況を考慮すれば
金利上昇が警戒されにくいバリュー寄りのシクリカル株の方が
相対的に優位となる可能性があろう。
そのほか、来週は、国内でファーストリテイリング<9983>や
セブン&アイHD<3382>をはじめとした小売企業の決算発表が
相次ぎ、決算内容や経営陣からの発言を見極めたい。
また、景気循環株の先行指標的な役割を担う安川電機<6506>
の決算発表もあり、FA関連株の動向にも注目だ。
■12月景気ウォッチャー調査、12月工作機械受注
主な国内経済スケジュールは
12日に、12月景気ウォッチャー調査
13日に、12月マネーストック、12月工作機械受注
14日に、11月機械受注(内閣府発表)などが
予定されている。
一方、米国では
13日に、米12月財政収支、米12月消費者物価指数
14日に、米新規失業保険申請件数
15日に、米12月小売売上高、米12月生産者物価指数
、米1月ニューヨーク連銀景気指数、米12月鉱工業生産
、米1月ミシガン大学消費者信頼感指数などが予定されている。
景気循環株の牽引役に引き続き期待
■日経平均は28000円の大台乗せに成功
昨年末(12月28日~30日)の日経平均株価は
「掉尾の一振」を実現する相場展開となった。
28日の日経平均は、米国で成立が遅れて政府機関
の一部閉鎖などが懸念されていた追加経済対策に
ついて、トランプ米大統領が法案に署名したこと
が伝わったことが好感されて200円近い上昇となった。
翌29日には、米追加経済対策の成立を好感する買いが
引き続き入り、遂に節目の27000円を突破し、終値でも
700円高と大躍進した。節目を突破したことで短期筋に
よる先物買いが入ったほか、日経平均オプションの
コール(買う権利)の売り手によるリスク回避の買い
などが加わったことが上昇の弾みを付けたとの指摘が
聞かれた。大納会30日の日経平均は前日までの大幅高
からの利益確定売りが優勢となったが、相場の先高観
も強く翌年以降の上昇を見込んだ押し目買いも入り
結局、終値は27444.17円と節目の27000円台を優に
キープして2020年の取引を終えた。
新年に入ってからの1月4日大発会から6日の東京市場では
まず、年末年始の間に新型コロナウイルスの1日あたりの
新規感染者数が大幅に過去最多を更新するなど、緊急事態
宣言の再発令を警戒した売りが先行した。
そのほか、米ジョージア州の上院決選投票の結果を見極め
たいとする警戒感などが上値抑制要因に。
ただ、ワクチン普及や大規模なマクロ経済政策に下支えられた
先高観は依然として強く、終始、節目の27000円台はキープ
する展開となった。エムスリー<2413>が1万台に乗せたほか
半導体受託生産最大手の台湾TSMCが「日本に新工場建設」
と報じられたことで東京エレクトロン<8035>などの半導体
を中心とした値がさハイテク株が指数の押し上げ役となった。
米ジョージア州上院選の投開票結果が進み、米民主党が大統領
および上下議会の過半数を占める「ブルーウェーブ」の実現が
ほぼ確実になったことが伝わった7日は、政治不透明感の後退
やバイデン新大統領が掲げる大型財政政策を期待する動きから
一気にリスク機運が高まり、日経平均は400円高と大発会以降
の下げ幅をほとんど一気に取り戻した。
翌8日にはこの流れが続き、急ピッチでの上昇相場に乗り遅れ
まいとする出遅れ投資家による追随買いが上昇に拍車をかけ
日経平均は遂に28000円の大台乗せに成功して週を終えた。
週末大引けの日経平均は648.90円高の28139.03円だった。
■「乗り遅れまい」、「全員参加型」の買い相場が継続か
来週の日経平均は、リスクを取りやすい相場環境が続くなか
上値を試す展開が予想される。
今週は、大型イベントを通過したことで米政治情勢に関する
不透明感が後退したほか、経済指標の改善なども市場心理を
改善させた。
全米供給管理協会(ISM=Institute for Supply Management)
が発表した12月の景況指数は製造業および非製造業ともに市場
予想を大きく上回る高い数値を記録した。
特に製造業の方は、2018年8月来となる高水準となった。
この背景とされる自動車産業の生産状況の逼迫は今後も続くこと
が予想され、ISM製造業景況指数についてはこの先も高い水準が
続くことが見込まれている。
イベント通過に伴う目先の不透明感の後退、好調な経済指標
これらの好条件を背景としたマーケット環境が続くと見込まれる
中でも、株価指数に対する高値警戒感を指摘する声は引き続き
市場において一定数存在している。しかし、こうした高値警戒感
は昨年から長いこと常に意識されてはいるが、日経平均株価は
もみ合いながらも、階段上のきれいなレンジ上げのチャートを
形成してきている。バブル崩壊後の高値が断続的に更新され
続けてきている中、仕掛け的な売りも出にくいだろう。
むしろ、強気派と弱気派が拮抗して存在している分、足元の株高
はかえってしっかりとしたものになる可能性が考えられる。
市場でも、「イベント前に様子見姿勢を決め込んでいた待機資金
が株式に流入してきている」といった声のほか、「イベント時の
下げを見込んでいた売り方が損失覚悟の買い戻しを迫られている」
などとの先高観を意識させる声が多く聞かれる。
世界各国での大規模財政政策とそれを支える強烈な金融緩和政策
これによって生まれる歴史的な「カネ余り」が上述した
「全員参加型」とも呼ばれる買い相場を実現しているようで
1月20日のバイデン氏の大統領就任式あたりまではこうした楽観
ムードが続く可能性がある。
■グロースよりバリュー寄りの景気循環株が優位か
米国でのブルーウェーブシナリオの実現期待から、今週の間に
米長期金利は昨年2月以来となるおよそ1年ぶりに1%を超えてきた。
そうした中でも、金利上昇は長続きしないと予想する向きも多く
今週は半導体を中心としたハイテク株やエムスリーといった
グロース株も大幅高を演じた。ただ、米長期金利の1%超えは
一つの節目と意識されやすく、仮にこの先も1%台半ばにかけて
上昇し続ける動きがみられれば、シクリカル的な側面を持つ銘柄
はまだしも、そうではないグロース株はやや上値の重い展開が
想定される。世界経済の回復という今年のメインシナリオが強く
意識され、全面高ともなっている足元の相場状況を考慮すれば
金利上昇が警戒されにくいバリュー寄りのシクリカル株の方が
相対的に優位となる可能性があろう。
そのほか、来週は、国内でファーストリテイリング<9983>や
セブン&アイHD<3382>をはじめとした小売企業の決算発表が
相次ぎ、決算内容や経営陣からの発言を見極めたい。
また、景気循環株の先行指標的な役割を担う安川電機<6506>
の決算発表もあり、FA関連株の動向にも注目だ。
■12月景気ウォッチャー調査、12月工作機械受注
主な国内経済スケジュールは
12日に、12月景気ウォッチャー調査
13日に、12月マネーストック、12月工作機械受注
14日に、11月機械受注(内閣府発表)などが
予定されている。
一方、米国では
13日に、米12月財政収支、米12月消費者物価指数
14日に、米新規失業保険申請件数
15日に、米12月小売売上高、米12月生産者物価指数
、米1月ニューヨーク連銀景気指数、米12月鉱工業生産
、米1月ミシガン大学消費者信頼感指数などが予定されている。
trackback
コメントの投稿