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国内株式市場見通し
03-14 ■米金利の落ち着き受けて週末にかけて安心感
今週の日経平均は、しばらく相場の調整要因に
なっていた米長期金利の上昇に落ち着きが
見られたことで週末にかけて安心感が強まる
展開となった。週前半は米長期金利の動向を
左右しかねない経済指標やイベントを見極め
たいとの思惑から様子見ムードが強く
指数もこう着感の強い展開が続いた。
ただ、経済協力開発機構(OECD)による2021年
世界経済成長見通しの引き上げや、懸念されて
いた米3年債入札が好調な結果となったことに
よる米長期金利上昇の一服感を受けて米ハイテク株
が持ち直すと、これを受けた10日の東京市場でも
アドバンテスト<6857>などの半導体関連株が大きく
上昇した。
また、2月の工作機械受注額(速報値)が前年同月
比36.7%増の1055億円と、受注の好不況ラインと
される月1000億円を19カ月ぶりに上回ったことを
背景に、ファナック<6954>などのFA関連株も
動意づいた。
その後も、週後半にかけて、米10年債および30年債
の入札が無難に終わったことや市場予想並みに
留まった米消費者物価指数(CPI)の結果がインフレ
懸念の後退、米長期金利の落ち着きに寄与した。
こうした安心感が浮上するなか、週末の先物
・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)
を波乱なく通過すると、買い戻しの動きが強まり
週末の日経平均は大引けまで上げ幅を拡げ、506.19円高
の29717.83円まで上昇した。
■強含み、イベント通過後の上放れに期待
来週の日経平均は強含みか。
週後半の日米中央銀行による金融政策決定会合を終える
までは指数の大きな動きは見込めなさそうだが、米長期
金利の落ち着きを背景に今週後半から見られるハイテク
・グロース(成長)株の持ち直しが継続すれば、強含みの
展開が想定され、金融政策イベントを終えた後には
あく抜け感による上放れの展開が期待される。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を反映するのは18日に
なり、日銀金融政策決定会合の結果は週末19日の場中に
反映される。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は
先に行われたウォールストリートジャーナル主催のイベント
でのインタビューにおいて、その折上昇中だった米長期金利に
ついて「注意を払うものだった」としながらも、長期金利の上昇
を抑制する具体策には特段言及しなかった。
これが失望感を誘う形で一時は再び長期金利が急伸し、日米の
株式相場に短期的なショックをもたらしていた。
このような背景から、既に、しばらくの間はFRBからは特段の
具体策の発表はないだろうという市場コンセンサスが形成され
つつあると考えられる。そのため、今回のFOMCはそこまでの
大きな波乱にはならないとも考えられる。
むしろ、すでに一度期待を裏切られる形で期待値が下がっている
分、何もなければ想定通りという形で市場は過敏な反応を示さず
反対に、具体策への言及などがあればポジティブサプライズと
なって相場上昇に弾みをつける可能性がある。
テーパリング(量的緩和の縮小)など現状では想定しにくい議論
に踏み込みでもしない限り、イベント通過に伴うあく抜け感から
相場はポジティブに反応する可能性が高いのではないか。
また、今週末は場中に日銀が来週の金融政策決定会合で年6兆円
ペースとしている上場投資信託(ETF)購入原則を削除する方針
との報道もあったが市場の反応は限定的だった。このため、週末の
日銀金融政策決定会合についても波乱は起こりにくいと考えられる。
イベント通過後の一段の上昇に期待したい。
また、米バイデン政権が掲げる1.9兆ドルの大規模な追加経済対策
が11日に成立し、早ければ来週から家計への現金支給が始まる予定だ。
米個人投資家の懐が潤えば、再び人気グロース銘柄が動意づき
東京市場にも同様の動きが波及する可能性もあろう。
もちろん、今年4月頃からは、前年比ベースでの物価指標の上振れが
警戒されており、インフレ懸念による長期金利の上昇というリスク
シナリオがなくなったわけではない。
しかし、上述の背景から、目先は上目線でいてよいと考える。
■優良グロース株の買い直し時期を図る頃合いか
国内要因としては、そろそろ年度末に向けた機関投資家によるリバランス
や、企業の政策保有株の圧縮といった需給要因が一巡してくる頃合いか。
直近の米長期金利上昇の一服と合わせて、こうした需給要因の一巡も
足元で過度に売られ過ぎた優良グロース銘柄への買い直しに繋がる可能性
がある。そうした傾向として、今週は後半から日本電産<6594>や
エムスリー<2413>といった調整色が濃かった銘柄に持ち直しの兆しが見られた。
来週いっぱいはまだ上述の需給要因が続く可能性もあるが、下値固めが進む
ようであれば買い直しのタイミングを見計らいたいところだ。
また、週初に中国2月の鉱工業生産などの経済指標も発表予定で、結果が良好
なものであれば、先の工作機械受注とも相まってファナック<6954>や
安川電機<6506>などのFA関連株の一層の刺激材料にもなろう。
■米中2月鉱工業生産、米中2月小売売上高など
来週の主な国内外スケジュールは
15日に1月機械受注、中国2月鉱工業生産
中国2月小売売上高、中国2月固定資産投資
16日に米国2月小売売上高、米国2月鉱工業生産
、米国3月NAHB住宅市場指数、米国FOMC(~17日)
17日に2月貿易収支、米国パウエルFRB議長会見
、米国2月住宅着工件数
18日に日銀金融政策決定会合(~19日)
、米国3月フィラデルフィア連銀景気指数
19日に黒田日銀総裁会見などが予定されている。
今週の日経平均は、しばらく相場の調整要因に
なっていた米長期金利の上昇に落ち着きが
見られたことで週末にかけて安心感が強まる
展開となった。週前半は米長期金利の動向を
左右しかねない経済指標やイベントを見極め
たいとの思惑から様子見ムードが強く
指数もこう着感の強い展開が続いた。
ただ、経済協力開発機構(OECD)による2021年
世界経済成長見通しの引き上げや、懸念されて
いた米3年債入札が好調な結果となったことに
よる米長期金利上昇の一服感を受けて米ハイテク株
が持ち直すと、これを受けた10日の東京市場でも
アドバンテスト<6857>などの半導体関連株が大きく
上昇した。
また、2月の工作機械受注額(速報値)が前年同月
比36.7%増の1055億円と、受注の好不況ラインと
される月1000億円を19カ月ぶりに上回ったことを
背景に、ファナック<6954>などのFA関連株も
動意づいた。
その後も、週後半にかけて、米10年債および30年債
の入札が無難に終わったことや市場予想並みに
留まった米消費者物価指数(CPI)の結果がインフレ
懸念の後退、米長期金利の落ち着きに寄与した。
こうした安心感が浮上するなか、週末の先物
・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)
を波乱なく通過すると、買い戻しの動きが強まり
週末の日経平均は大引けまで上げ幅を拡げ、506.19円高
の29717.83円まで上昇した。
■強含み、イベント通過後の上放れに期待
来週の日経平均は強含みか。
週後半の日米中央銀行による金融政策決定会合を終える
までは指数の大きな動きは見込めなさそうだが、米長期
金利の落ち着きを背景に今週後半から見られるハイテク
・グロース(成長)株の持ち直しが継続すれば、強含みの
展開が想定され、金融政策イベントを終えた後には
あく抜け感による上放れの展開が期待される。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を反映するのは18日に
なり、日銀金融政策決定会合の結果は週末19日の場中に
反映される。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は
先に行われたウォールストリートジャーナル主催のイベント
でのインタビューにおいて、その折上昇中だった米長期金利に
ついて「注意を払うものだった」としながらも、長期金利の上昇
を抑制する具体策には特段言及しなかった。
これが失望感を誘う形で一時は再び長期金利が急伸し、日米の
株式相場に短期的なショックをもたらしていた。
このような背景から、既に、しばらくの間はFRBからは特段の
具体策の発表はないだろうという市場コンセンサスが形成され
つつあると考えられる。そのため、今回のFOMCはそこまでの
大きな波乱にはならないとも考えられる。
むしろ、すでに一度期待を裏切られる形で期待値が下がっている
分、何もなければ想定通りという形で市場は過敏な反応を示さず
反対に、具体策への言及などがあればポジティブサプライズと
なって相場上昇に弾みをつける可能性がある。
テーパリング(量的緩和の縮小)など現状では想定しにくい議論
に踏み込みでもしない限り、イベント通過に伴うあく抜け感から
相場はポジティブに反応する可能性が高いのではないか。
また、今週末は場中に日銀が来週の金融政策決定会合で年6兆円
ペースとしている上場投資信託(ETF)購入原則を削除する方針
との報道もあったが市場の反応は限定的だった。このため、週末の
日銀金融政策決定会合についても波乱は起こりにくいと考えられる。
イベント通過後の一段の上昇に期待したい。
また、米バイデン政権が掲げる1.9兆ドルの大規模な追加経済対策
が11日に成立し、早ければ来週から家計への現金支給が始まる予定だ。
米個人投資家の懐が潤えば、再び人気グロース銘柄が動意づき
東京市場にも同様の動きが波及する可能性もあろう。
もちろん、今年4月頃からは、前年比ベースでの物価指標の上振れが
警戒されており、インフレ懸念による長期金利の上昇というリスク
シナリオがなくなったわけではない。
しかし、上述の背景から、目先は上目線でいてよいと考える。
■優良グロース株の買い直し時期を図る頃合いか
国内要因としては、そろそろ年度末に向けた機関投資家によるリバランス
や、企業の政策保有株の圧縮といった需給要因が一巡してくる頃合いか。
直近の米長期金利上昇の一服と合わせて、こうした需給要因の一巡も
足元で過度に売られ過ぎた優良グロース銘柄への買い直しに繋がる可能性
がある。そうした傾向として、今週は後半から日本電産<6594>や
エムスリー<2413>といった調整色が濃かった銘柄に持ち直しの兆しが見られた。
来週いっぱいはまだ上述の需給要因が続く可能性もあるが、下値固めが進む
ようであれば買い直しのタイミングを見計らいたいところだ。
また、週初に中国2月の鉱工業生産などの経済指標も発表予定で、結果が良好
なものであれば、先の工作機械受注とも相まってファナック<6954>や
安川電機<6506>などのFA関連株の一層の刺激材料にもなろう。
■米中2月鉱工業生産、米中2月小売売上高など
来週の主な国内外スケジュールは
15日に1月機械受注、中国2月鉱工業生産
中国2月小売売上高、中国2月固定資産投資
16日に米国2月小売売上高、米国2月鉱工業生産
、米国3月NAHB住宅市場指数、米国FOMC(~17日)
17日に2月貿易収支、米国パウエルFRB議長会見
、米国2月住宅着工件数
18日に日銀金融政策決定会合(~19日)
、米国3月フィラデルフィア連銀景気指数
19日に黒田日銀総裁会見などが予定されている。
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