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国内株式市場見通し
02-13 再び神経質な展開、FOMC議事録に注目
■ハイテク・グロース主体に戻り基調
今週の日経平均は週間で256.09円高(+0.93%)と続伸。
週足のローソク足は2週連続で陽線を形成した。
週初こそは191.12円安と反落したが、その後は
35.65円高、295.35円高、116.21円高と3日続伸し
週後半にかけて戻りを試す展開となった。
週明け7日は、米1月雇用統計の想定以上の強い結果を
受けて金融引き締め懸念が一段と強まるなか、金利上昇
が嫌気され、ハイテク・グロース(成長)株に売りが
広がった。8日は、引き続き主要中央銀行による金融引き
締めやウクライナ情勢への懸念が根強いなか、朝方の
買いが続かず、小幅反発にとどまった。
しかし、その後は、米株高を追い風に買い戻しが進展。
8日の米国市場で10年国債利回りが一時1.97%と
2019年11月以来となる高水準を付けるなかでも、ハイテク
・グロースが大幅に上昇したことで安心感が台頭。
これを受けた9日の東京市場でも値がさグロース株を中心に
買いが入り、日経平均は大幅に上昇。
午後のトヨタ自動車<7203>の決算を期待した先回り買い
なども後押しした。トヨタの決算発表後には一時伸び
悩む場面もあったが、最後まで騰勢を崩さず、終日強い
動きを見せた。
10日も、9日の米国市場がハイテク・グロースを中心に
大幅続伸したことを追い風に、上昇スタートすると
日経平均は一時27880.70円まで上値を伸ばした。
ただ、米1月消費者物価指数(CPI)の発表を直前に控える
なか、3連休前ということもあり、積極的に買い進む向きは
少なく、戻り待ちの売りに押されて伸び悩んだ。
それでも、好決算銘柄などが個別に物色されるなか全体も
底堅く推移し、27500円を優に上回って週を終えた。
なお、日経平均オプション2月物の特別清算指数(SQ)値は
概算で27835.60円だった。
■地政学リスクやFOMC議事録などを注視
来週の日経平均は波乱含みの展開か。
今週は中盤まで米長期金利が高止まりするなかでも、ハイテク
・グロースを中心に非常に強い動きがみられた。
しかし、日本の3連休下、10、11日の米国市場は再び波乱の展開。
米1月CPIが予想を上振れたほか、セントルイス連銀のブラード
総裁が7月1日までに合計1%の利上げを支持すると言及し
、米10年国債利回りが2019年以来となる2%超えとなるなか
ハイテク・グロースを中心に下落。さらに、米政府が数日内に
ロシアがウクライナ侵攻に踏み切る可能性を警告したことで
地政学リスクが急速に高まった。
この間、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の225先物は
27000円割れとなる場面もあり、週明けの日経平均は下落
スタートを強いられるだろう。
一方、フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場は6月FOMCまで
の合計1%の利上げをほぼ織り込み、3月FOMCでの0.5%引き上げ
を予想する確率も5割超にまで上昇した。
また、ブラード総裁のタカ派発言後、数人の連邦準備制度理事会
(FRB)高官は大幅な利上げを支持しない考えを示した。
これにより、金融引き締めに対する織り込みはかなり進んだと
考えられる。地政学リスクについても、ロシアはウクライナ侵攻
の計画を繰り返し否定している。両問題について、この先、一段
と事態を深刻化させるような報道が伝わらない限りは、株価の
大幅下落は週前半で一巡すると予想される。
ただ、サマーズ元米財務長官が、FRBは臨時会合を即時開催し
インフレ抑制への決意を強調するべきだと主張。
実際にこのような展開は想定されにくいものの、有識者から
こうしたタカ派的な発言が今後も相次ぐと、相場は神経質に
反応しそうなため、注意したい。
16日にはFOMC議事録(1月開催分)が公表予定。量的引き締め
(QT)については依然として開始時期やペースが不透明だ。
1月FOMC後のパウエル議長の会見では、具体的な発言が避けられ
市場のあく抜け期待を裏切る形で相場の深押しに繋がった。
曖昧に終わった議長の記者会見からは得ることのできなかった
金融引き締めペースを巡るヒントを得ようと、市場の注目度は
高いとみられる。内容を見極めるまでは模様眺めの雰囲気が
漂いやすいだろう。
■ディフェンシブセクターに物色、米エヌビディアの決算も注目
米金融引き締めや地政学リスクなど懸念事項が多いなか、食料品
や医薬品、通信といったディフェンシブセクターへの物色が想定
される。食料品では、コスト増への対応の有無で銘柄選別すべき
で、日清食品ホールディングス<2897>や味の素<2802>など
値上げ進展が確認されている銘柄やブランド力の強い銘柄が好まれ
やすいだろう。そのほか、16日には米国でエヌビディアや
アプライド・マテリアルズといった半導体企業の決算が発表予定。
足元の地合いはハイテクに厳しいが、内容と株価反応に注目したい。
■米1月PPI、FOMC議事録など
来週は15日に10-12月期GDP速報値 米1月PPI
、米2月ニューヨーク連銀景気指数
16日に中国1月PPI、中国1月CPI 米1月小売売上高
、米1月鉱工業生産指数
、FOMC議事録(1月開催分)
17日に12月機械受注、1月貿易収支 米1月住宅着工件数
、米2月フィラデルフィア連銀景気指数
18日に1月全国消費者物価指数などが発表予定。
■ハイテク・グロース主体に戻り基調
今週の日経平均は週間で256.09円高(+0.93%)と続伸。
週足のローソク足は2週連続で陽線を形成した。
週初こそは191.12円安と反落したが、その後は
35.65円高、295.35円高、116.21円高と3日続伸し
週後半にかけて戻りを試す展開となった。
週明け7日は、米1月雇用統計の想定以上の強い結果を
受けて金融引き締め懸念が一段と強まるなか、金利上昇
が嫌気され、ハイテク・グロース(成長)株に売りが
広がった。8日は、引き続き主要中央銀行による金融引き
締めやウクライナ情勢への懸念が根強いなか、朝方の
買いが続かず、小幅反発にとどまった。
しかし、その後は、米株高を追い風に買い戻しが進展。
8日の米国市場で10年国債利回りが一時1.97%と
2019年11月以来となる高水準を付けるなかでも、ハイテク
・グロースが大幅に上昇したことで安心感が台頭。
これを受けた9日の東京市場でも値がさグロース株を中心に
買いが入り、日経平均は大幅に上昇。
午後のトヨタ自動車<7203>の決算を期待した先回り買い
なども後押しした。トヨタの決算発表後には一時伸び
悩む場面もあったが、最後まで騰勢を崩さず、終日強い
動きを見せた。
10日も、9日の米国市場がハイテク・グロースを中心に
大幅続伸したことを追い風に、上昇スタートすると
日経平均は一時27880.70円まで上値を伸ばした。
ただ、米1月消費者物価指数(CPI)の発表を直前に控える
なか、3連休前ということもあり、積極的に買い進む向きは
少なく、戻り待ちの売りに押されて伸び悩んだ。
それでも、好決算銘柄などが個別に物色されるなか全体も
底堅く推移し、27500円を優に上回って週を終えた。
なお、日経平均オプション2月物の特別清算指数(SQ)値は
概算で27835.60円だった。
■地政学リスクやFOMC議事録などを注視
来週の日経平均は波乱含みの展開か。
今週は中盤まで米長期金利が高止まりするなかでも、ハイテク
・グロースを中心に非常に強い動きがみられた。
しかし、日本の3連休下、10、11日の米国市場は再び波乱の展開。
米1月CPIが予想を上振れたほか、セントルイス連銀のブラード
総裁が7月1日までに合計1%の利上げを支持すると言及し
、米10年国債利回りが2019年以来となる2%超えとなるなか
ハイテク・グロースを中心に下落。さらに、米政府が数日内に
ロシアがウクライナ侵攻に踏み切る可能性を警告したことで
地政学リスクが急速に高まった。
この間、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の225先物は
27000円割れとなる場面もあり、週明けの日経平均は下落
スタートを強いられるだろう。
一方、フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場は6月FOMCまで
の合計1%の利上げをほぼ織り込み、3月FOMCでの0.5%引き上げ
を予想する確率も5割超にまで上昇した。
また、ブラード総裁のタカ派発言後、数人の連邦準備制度理事会
(FRB)高官は大幅な利上げを支持しない考えを示した。
これにより、金融引き締めに対する織り込みはかなり進んだと
考えられる。地政学リスクについても、ロシアはウクライナ侵攻
の計画を繰り返し否定している。両問題について、この先、一段
と事態を深刻化させるような報道が伝わらない限りは、株価の
大幅下落は週前半で一巡すると予想される。
ただ、サマーズ元米財務長官が、FRBは臨時会合を即時開催し
インフレ抑制への決意を強調するべきだと主張。
実際にこのような展開は想定されにくいものの、有識者から
こうしたタカ派的な発言が今後も相次ぐと、相場は神経質に
反応しそうなため、注意したい。
16日にはFOMC議事録(1月開催分)が公表予定。量的引き締め
(QT)については依然として開始時期やペースが不透明だ。
1月FOMC後のパウエル議長の会見では、具体的な発言が避けられ
市場のあく抜け期待を裏切る形で相場の深押しに繋がった。
曖昧に終わった議長の記者会見からは得ることのできなかった
金融引き締めペースを巡るヒントを得ようと、市場の注目度は
高いとみられる。内容を見極めるまでは模様眺めの雰囲気が
漂いやすいだろう。
■ディフェンシブセクターに物色、米エヌビディアの決算も注目
米金融引き締めや地政学リスクなど懸念事項が多いなか、食料品
や医薬品、通信といったディフェンシブセクターへの物色が想定
される。食料品では、コスト増への対応の有無で銘柄選別すべき
で、日清食品ホールディングス<2897>や味の素<2802>など
値上げ進展が確認されている銘柄やブランド力の強い銘柄が好まれ
やすいだろう。そのほか、16日には米国でエヌビディアや
アプライド・マテリアルズといった半導体企業の決算が発表予定。
足元の地合いはハイテクに厳しいが、内容と株価反応に注目したい。
■米1月PPI、FOMC議事録など
来週は15日に10-12月期GDP速報値 米1月PPI
、米2月ニューヨーク連銀景気指数
16日に中国1月PPI、中国1月CPI 米1月小売売上高
、米1月鉱工業生産指数
、FOMC議事録(1月開催分)
17日に12月機械受注、1月貿易収支 米1月住宅着工件数
、米2月フィラデルフィア連銀景気指数
18日に1月全国消費者物価指数などが発表予定。
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